小川直也も谷亮子出馬を批判 政治と柔道の両立「絶対に無理」(J-CASTニュース)

 ロンドン五輪金メダルの目標に加え、参院選挙にも民主党から立候補することを表明した柔道女子の谷亮子選手(34)に風当たりが強まっている。プロレスラー・総合格闘家の小川直也さん(42)が谷選手を「社会常識からは離れてるわな」と断罪したのだ。

 小川さんはバルセロナ五輪(1992年)の銀メダリスト(柔道95キロ超級)で、柔道界では彼女の「先輩」に当たる。

■「社会常識からは離れているわな」

 小川さんは、「東スポWeb」で連載中のコラム「暴走☆レッドゾーン」(2010年5月16日夕)で谷選手の参院選立候補に触れた。柔道の強化選手の先輩として「ちょっといただけないな〜」と出馬に疑問を呈した。政治とトップレベルの柔道の両立は「絶対に無理、無理」と手厳しい。「補助金頂いて柔道させてもらっている…っていう意識はないのかな」とも指摘し、「暴走王のオレが言うのもなんだけど、社会常識からは離れているわな」と批判した。自身にも以前立候補の誘いがあったが「丁重に断らせてもらったよ」とも明かしている。

 「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれ、国民的人気選手の谷選手だが、今回の参院比例代表への立候補に対する風当たりは厳しい。谷選手は2人の子供の子育て中でもある。スピードスケートの五輪銅メダリストで、議員当選後も自転車競技で五輪に出場した自民党の橋本聖子参院議員も「2足のわらじ」について、「どちらの世界も傷つけていたのかと思うと、私自身も傷ついた」と語ったという。

 「週刊現代」最新号(5月29日号)も、「センセイでも金? 不真面目にもほどがある 谷亮子と小沢一郎 国民をなめきった立候補」の見出しで、政治評論家らの批判の声を伝えている。記事によると、民主党選挙対策委員長の石井一参院議員も谷選手の立候補について「政治はそんな生易しいものじゃない」と「たしなめ」たが、小沢幹事長が宥めて立候補に至ったのだという。

■アッコ「有権者もなめてると思われる」

 谷選手の立候補についてはほかにも、柔道全日本男子の篠原信一監督が「柔道も政治もそんなに甘いものじゃない」と苦言を呈したり、千葉県の森田健作知事が5月12日に「ハードな議員活動をやりながら実際(金メダル獲得)できるのか」と疑問を投げかけたりしている。歌手の和田アキ子さんも15日のラジオ「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)で、「政治もなめてる、柔道もなめてる、有権者もなめてると思われる」と、親交がある谷選手を心配していた。

 ポータルサイト「ライブドア(livedoor)」が5月10日夜から実施している、谷選手の民主党からの出馬に期待するかどうかを問う2択の質問への回答をみると、17日昼過ぎ現在(参加3万1906件)、「期待しない」94.2%、「期待する」5.8%という圧倒的な差がついた結果になっている。


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