保健師資格の取得は大学? それとも大学院?(医療介護CBニュース)

 文部科学省は昨年夏、それまで卒業要件とされてきた看護系大学の保健師に関する単位履修を選択制とする通知を全国の大学などに発出した。選択制の導入は来年度以降になる見通しだが、同省の「大学における看護系人材養成の在り方に関する検討会」(座長=中山洋子・福島県立医科大看護学部教授)では、今後の保健師教育をめぐって議論が巻き起こっている。昨年6月に同検討会がまとめた「第一次報告」では、大学の専攻科や大学院で保健師教育の充実を図る方針が示されたものの、それ以降の検討会では、大学院での保健師資格の取得をめぐって意見が対立している。

 看護系大学では現在、看護教育に加え、保健師や助産師の教育を4年間で行う「統合カリキュラム」が導入されている。看護師以外の資格を取得できる利点がある一方、必修となっている保健師の教育に関しては、実習施設の不足や学生のモチベーション低下などが問題化している。日本看護協会の調査によると、2007年の看護系大学の卒業者8615人のうち、保健師として就業したのは601人と1割にも満たない。こうした現状から、第一次報告では保健師教育を選択制とする方向性が示された。

 しかし、それ以降の検討会では、保健師資格を大学院で取得すべきとする意見と、資格は大学で取得すべきとする意見が対立。昨年夏に必修から外れた保健師教育について、大学院で資格取得の教育を行うべきかが争点となっている。

■大学院で資格取得、村嶋委員が“孤軍奮闘”

 「学位の質保証の観点から絶対に許されない」「修士課程の単位を保健師教育の単位として認定する仕組みが必要ではないか」―。5月20日に開かれた検討会でも、大学院での保健師資格の取得をめぐって議論が沸騰した。

 この日は、4年前から「保健師コース」を開講している東大大学院医学系研究科教授の村嶋幸代委員が同大の取り組みを説明。同コースは、大学卒業と看護師資格のほか、保健師国家試験の受験資格(保健師に関する単位履修)を入学要件としているが、これまでの全入学者は保健師の資格を持っていたという。今年春までに6人の学生が卒業し、全員が保健師として就職している。

 村嶋委員は、地域と所属組織(自治体や事業所)の動向について広い見識を持ち、幅広い視点で活動できることなど、これまでの実績に自信をのぞかせ、資格取得のための教育を大学院で行うことに期待感を示したが、その後の議論で村嶋委員は“孤軍奮闘”することになる。

■大学院での資格取得、「学位の質の保証から絶対に許されない」

 文科省はこの日、大学院における看護系高度専門職業人の養成に関する論点を示したが、その中に「保健師」「助産師」の文言がなかったため、村嶋委員は「免許教育としてあるので、『特定看護師』と並べて保健師と助産師も入れてほしい」と訴えた。

 しかし、小山眞理子委員(神奈川県立保健福祉大教授)は、「養成所でも大学(の卒業生)も保健師、助産師の受験資格があるので、個人の意見ならばいいが、全員一致ならば反対する」との立場を示した。中山座長は、大学院で養成された看護職はすべて「看護系高度専門職業人」に含まれるとする一方、「保健師、助産師の資格そのものが高度なのか。ビギナーから高度までいることを考えると、ある一定の能力を持つと高度になるのか、そういう議論はまだある」と述べた。

 ヒアリングの説明者として参加した日本看護系大学協議会の専門看護師教育課程認定委員会の田中美恵子委員長は、「高度専門職業人養成としての大学院の教育内容と、免許制度を同時に議論すると混乱しやすい」と指摘。その上で、「すべてを大学院で養成すると、圧倒的に数が足りなくなる」と危機感を示した。

 さらに、中山座長が「議論の問題点がここに集約されている」と発言。「(東大の保健師コースは)学部レベルで動機付けのある学生たちに対して行っている。それがないまま(学生が)大学院に行って、今の教育ができるかどうかは実証できない」と疑問視すると、村嶋委員は「看護師に地域看護学が基礎学問としてあるように、保健師は公衆衛生看護学というようにするのが望ましいと考えている」と反論したが、佐藤弘毅委員(目白大学長)は「資格取得のための教育を修士課程の中に組み込むことは、学位の質保証の観点から絶対に許されない」とクギを刺した。


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小川直也も谷亮子出馬を批判 政治と柔道の両立「絶対に無理」(J-CASTニュース)

 ロンドン五輪金メダルの目標に加え、参院選挙にも民主党から立候補することを表明した柔道女子の谷亮子選手(34)に風当たりが強まっている。プロレスラー・総合格闘家の小川直也さん(42)が谷選手を「社会常識からは離れてるわな」と断罪したのだ。

 小川さんはバルセロナ五輪(1992年)の銀メダリスト(柔道95キロ超級)で、柔道界では彼女の「先輩」に当たる。

■「社会常識からは離れているわな」

 小川さんは、「東スポWeb」で連載中のコラム「暴走☆レッドゾーン」(2010年5月16日夕)で谷選手の参院選立候補に触れた。柔道の強化選手の先輩として「ちょっといただけないな〜」と出馬に疑問を呈した。政治とトップレベルの柔道の両立は「絶対に無理、無理」と手厳しい。「補助金頂いて柔道させてもらっている…っていう意識はないのかな」とも指摘し、「暴走王のオレが言うのもなんだけど、社会常識からは離れているわな」と批判した。自身にも以前立候補の誘いがあったが「丁重に断らせてもらったよ」とも明かしている。

 「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれ、国民的人気選手の谷選手だが、今回の参院比例代表への立候補に対する風当たりは厳しい。谷選手は2人の子供の子育て中でもある。スピードスケートの五輪銅メダリストで、議員当選後も自転車競技で五輪に出場した自民党の橋本聖子参院議員も「2足のわらじ」について、「どちらの世界も傷つけていたのかと思うと、私自身も傷ついた」と語ったという。

 「週刊現代」最新号(5月29日号)も、「センセイでも金? 不真面目にもほどがある 谷亮子と小沢一郎 国民をなめきった立候補」の見出しで、政治評論家らの批判の声を伝えている。記事によると、民主党選挙対策委員長の石井一参院議員も谷選手の立候補について「政治はそんな生易しいものじゃない」と「たしなめ」たが、小沢幹事長が宥めて立候補に至ったのだという。

■アッコ「有権者もなめてると思われる」

 谷選手の立候補についてはほかにも、柔道全日本男子の篠原信一監督が「柔道も政治もそんなに甘いものじゃない」と苦言を呈したり、千葉県の森田健作知事が5月12日に「ハードな議員活動をやりながら実際(金メダル獲得)できるのか」と疑問を投げかけたりしている。歌手の和田アキ子さんも15日のラジオ「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)で、「政治もなめてる、柔道もなめてる、有権者もなめてると思われる」と、親交がある谷選手を心配していた。

 ポータルサイト「ライブドア(livedoor)」が5月10日夜から実施している、谷選手の民主党からの出馬に期待するかどうかを問う2択の質問への回答をみると、17日昼過ぎ現在(参加3万1906件)、「期待しない」94.2%、「期待する」5.8%という圧倒的な差がついた結果になっている。


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 8日午後1時半ごろ、兵庫県伊丹市野間北の市道交差点で、歩いて横断していた近くの市立昆陽里小1年、川端玲(れ)音(おん)君(6)が県警機動捜査隊の覆面パトカーにはねられ、右腕を骨折して重傷。パトカーも避けようとして道路脇の電柱に衝突し、運転していた藤田孝介巡査部長(31)が全身打撲、助手席に同乗していた中井康弘警部補(35)は胸の骨を折る重傷を負った。

 伊丹署によると、パトカーは近くの幼稚園で警報機が鳴ったとの通報を受け、赤色灯やサイレンを作動させずに走行していた。現場は信号機と横断歩道はあるが見通しが悪く、同署が詳しい事故原因を調べている。

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